夜
豁開(かっかい)せる野。
ファウストとメフィストフェレスと黒き馬に乗り、疾駆しつゝ登場。
ファウスト
あいつらはあの処刑場(しおきば)の円壟(まるづか)で何をするのだ。
メフィストフェレス
何を烹(に)るやら、りょうるやら、わたしも知らない。
ファウスト
空を飛んだり、降りて来たり、屈(かが)んだり、しゃがんだり。
メフィストフェレス
魔女のわざくれですね。
ファウスト
灰を蒔(ま)いて祈っているな。
メフィストフェレス
もう通り過ぎました。
この本を、全文縦書きブラウザで読むにはこちらをクリックしてください。
【明かりの本】のトップページはこちら
以下の「読んだボタン」を押してツイッターやFacebookを本棚がわりに使えます。
ボタンを押すと、友人にこの本をシェアできます。
↓↓↓