彼はいよいよしっかりと相手の腕にすがり、バルナバスのほうはほとんど彼を引きずっていった。沈黙は破られなかった。道について彼の知っていることといえば、通りの状態から推測するのに、自分たちがまだわき道へ曲がってはいないのだ、ということだけだった。道にどんなに困難があろうと、あるいは帰り道についての心配があろうと、歩みをつづけることをやめたりなんかしないぞ、と心に誓った。結局のところ、相手に引きずられていくのだから、彼の体力でも十分だろう。それに、道が無限だなどということはありえようか。昼間見ると、城はたやすくいきつくことができる目標のように眼前に横たわっているし、このバルナバスという使者はきっといちばんよく近道を知っているはずであった。
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