こんなふうに命令したりサービスしてもらったりしているうちに、ある成果を期待してというよりはむしろくつろいだ気分から、Kはこういった。
「さあ、君たち二人はむこうへいってくれ。今のところもう何もいらないよ。フリーダさんとだけで話したいんだ」
そして、二人の顔に別に反抗の気配(けはい)も見られなかったので、二人にそんなことをいった埋合せをするつもりで、さらにいった。
「私たち三人は、あとで村長のところへいくから、下の部屋で私を待っていてくれ」
めずらしく二人はいうことをきいたが、ただ部屋を去る前にいうのだった。
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