フランツ・カフカ 城 (11〜15章)

第十三章


 みんなが立ち去るやいなや、Kは助手たちにいった。
「出ていきたまえ[#「いきたまえ」は底本では「いきまえ」]!」
 この思いがけない命令に呆然として、二人はKのいうままになった。だが、Kが彼らの出ていったあとのドアを閉めてしまうと、もどってこようとして、ドアの外で泣きわめき、ドアをたたくのだった。



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