第十二章
朝、みんながやっと眼をさましたときには、最初に登校した生徒たちがもうきていて、もの珍しげに寝床を取り巻いているのだった。これは愉快なことではなかった。というのは、ゆうべあまり暑かったため、今、明けがたになるとまた身にしみるほど冷えてきていたのだが、みんな下着まで脱いでいた。そして、ちょうど彼らが服を着始めたとき、女教師のギーザがドアのところへ現われたのだった。これは、金髪で、大柄の、美しいけれど、少し固い感じの娘だ。彼女は明らかに新しい小使のことを予期していて、たぶん例の教師からどういう態度を取るべきかを教えられているにちがいなかった。というのは、ドアのところで早くもこういったのだった。
この本を、全文縦書きブラウザで読むにはこちらをクリックしてください。
【明かりの本】のトップページはこちら
以下の「読んだボタン」を押してツイッターやFacebookを本棚がわりに使えます。
ボタンを押すと、友人にこの本をシェアできます。
↓↓↓